意識の科学

2024年秋から科学コミュニケーションに転専攻します

現在、私は北海道大学理学院数学専攻に所属している。しかし、今年の院試で北大を受験し直し、北海道大学理学院自然史科学専攻科学コミュニケーション講座に合格した。転専攻の理由などを以下にまとめておく。転専攻した理由私は、4月に数学専攻に入学した。...
科学技術社会論

導管モデル

「導管モデル」とは、シャノンとウィーバーによって提唱されたコミュニケーションモデルである。このモデルは、情報を一方向へ伝える状況をモデル化したものである。しかし、このモデルはコミュニケーションを説明するうえでは、あまりにも単純であるとし、い...
科学技術社会論

科学技術コミュニケーションの主な目的(目指す成果)

英国研究評議会の実践ガイドラインによれば、科学技術コミュニケーションの目的は、「広めること、相談すること、関与、対話」である。まず、広めることとは、「応答を期待しないで情報を出すこと」である。また、相談は、「アイデアや情報交換に従って、公的...
科学技術社会論

地域固有の知識体系(IKS: Indigenous Knowledge System)

ホッパーによれば、地域固有の知識体系とは、「特定の地理的場所にいる地域固有の人々が、自分自身を認識するために保持し使用する知識や技術の集約」である。地域固有の知識は、文化的文脈とその地方独自の風習に深く関わっている。また、この知識は個人の利...
科学技術社会論

代替政策の誠実な仲介者(Honest Broker of Policy Alternatives)

ロジャー・A・ピールク・ジュニアによれは、科学者は政策決定に関与する際、以下の4つの役割を果たすことができる。純粋科学者:科学についての基本情報をただ提供する科学の調停者:質問に対して適切な科学的な情報を提供する課題提唱者:政策策定者が意思...
科学技術社会論

技術官僚モデルと民主主義モデル

技術官僚モデルとは、地球温暖化への対策や、ゲノム編集技術をどこまで認めるかなどのような科学の政策を、専門家と国家の政策担当者のみの閉鎖的な空間で決定する形式のことを指す。この技術官僚モデルによる意思決定は、ジャシャノフによって提唱され、19...
科学技術社会論

リスクコミュニケーション

リスクは文化、社会、心理という3つの側面から捉えられる。科学におけるリスクは、その国における文化的、社会的背景が反映される。例えば、工業発展期においては、国家の発展をもたらす科学技術はリスクだとはあまり思われない。また、社会学的にはリスクと...
科学技術社会論

科学と民主主義

民主制による政治は、19世紀までは、「一般市民による政治では秩序を保てない」としてあまり良いものとしては考えられてこなかった。しかし、19世紀半ばになり、古代ギリシャの民主制が注目され、現在のように民主主義が肯定的なものとして捉えられるよう...
科学技術社会論

危機的状況下におけるサイエンスコミュニケーション

パンデミックのような危機的状況下におけるサイエンスコミュニケーションは、以下の3つのレベルに区分される。レベル1:病気を理解し、治療するためのサイエンスコミュニケーション(科学者と医療技術者が関与)レベル2:政策決定のためのサイエンスコミュ...
科学技術社会論

F.ナイチンゲールのローズダイアグラム

F.ナイチンゲールはクリミア戦争で看護師として関わる中で、戦争で負傷するよりも、感染症によって亡くなる兵士が多いことに気づいた。この気づきをもとに、政府へ感染症対策が重要であることを伝えるときに利用したのが、ローズダイアグラムである。このロ...
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