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本日、森田真生さんのトークイベントがあった。
このトークイベントは森田さんがミシマ社のHPで連載しているものと連動している。
子どものように考える | みんなのミシマガジン
おもしろいを1日1本! ミシマ社のウェブ雑誌「みんなのミシマガジン(通称ミシマガ)」。森田 真生の『子どものように考える』のページです。
生き物には、「感じる」という行為と「動く」という行為がある。これまでの科学は、「動く」という行為の方に注意が向いてきた。どのように脳は身体に命令を送っているのか。また、どのように目は光を認識するのか。対して、「感じる」という行為は「動く」という行為の副作用のようなものとしか捉えられてこなかった。
しかし、Karl J. Fristonらの研究により、「感じる」という行為と「動く」という行為が同じような原理によって説明できることがわかってきた。このような原理を「自由エネルギー原理」という。「自由エネルギー原理」によれば、脳は自身の予測と観測結果の間の誤差をできるだけ小さくするような方向に推論を進める。逆に、自身の予測と観測結果の間に誤差があれば、そこに「驚き」が生まれる。
これまで、「感じる」という行為は「動く」という行為に比べて、あまり注目されてこなかった。しかし、実際は、「自由エネルギー原理」によってこの2つが同じ原理で表されるものであり、ともにリアルなものである。これからは、子どものように感じながら、動きながら生きていくことが私たちには求められている。
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